クロスロケーションズ株式会社(X-locations Inc.)

位置情報ビッグデータをAIが解析・可視化するプラットフォーム「 Location AI Platform™️ 」の開発・提供を行う。
「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・可視化し、誰でも活用できるようにすること」がミッション。

社員数名の設立直後から広報活動をスタートし、
PR視点の新サービス開発や導入事例を着実に発信、攻めの広報体制を構築。
コロナ下では社会が求める“人流”情報をスピーディに発信し、日経・WBS・ガイアの夜明けなど約50媒体で掲載されるなどロケーションテック認知向上に成功。

クロスロケーションズ株式会社 代表取締役 小尾 一介さま /シニアマーケティングマネージャー 秋山 友希さま

経営戦略として「広報」を重要視、メディア報道による社会からの信頼獲得を最優先に、
事業構想段階でシプード伴走のもと広報活動をスタート


クロスロケーションズ株式会社 小尾さま

クロスロケーションズ株式会社 小尾さま

小尾さま)
クロスロケーションズが扱う位置情報データは、スマートフォン普及に伴いビックデータ化し、企業がデータやIT・デジタル技術を活用して組織や事業を変革する「DX」を推進する上で今後ますます重要かつ価値のあるものになると考え、2017年11月クロスロケーションズを設立しました。

設立当初はまだプロダクトの実体がない状態でしたが、位置情報ビッグデータやAIといった新しい領域で事業展開するスタートアップということで、事業構想段階でもアピールできる部分があると考え、設立間も無い段階で広報活動をスタートしました。

特に資金調達の面では、メディアで報道された内容は自分たちが投資家へ説明する以上に信頼性や価値が高いと考え、広報活動は経営戦略的にも早い段階で行うべきアクションだと考えていました。

広報体制を社内に構築できる点が決め手となり、「広報・PRの家庭教師サービス」を採用。
新サービス発表リリース・事例リリースと事業の成長に合わせた広報戦略を展開


小尾さま)
シプードを選んだ理由は、広報部門を内製化することを支援してくれる点や提供するサービスメニューが理想的だったからです。
一般的なPR会社では、広報業務を請け負い実行してくれますが、シプードは家庭教師として自社内で広報活動を実行できる体制づくりを支援してくれる点がフィットしました。

実際にシプードと広報活動をスタートすると、サービス提供開始のプレスリリース発表や、顧客獲得できた段階での事例PR、新機能公開時の発表など、事業の成長に合わせた広報・PRが展開できました。

特に、当社が展開する事業領域となる「位置情報」に関してメディア側の視点を教えてもらえることで、社会が求める情報ニーズに合わせた発信が可能となるため、とても参考になりました。

スタートアップでの広報活動に当初は戸惑いながらも、“攻め”の広報の重要性を実感


クロスロケーションズ株式会社 秋山さま

秋山さま)
前職は、位置情報や地図のサービスを提供する企業でマーケティングと広報を兼務していました。
スタートアップでの広報は初めてで、ゼロから広報企画を作り、かなり前のめりで動く必要があると実感しました。

シプードと広報活動をはじめるにあたり、「一般的なPR会社と何が違うのだろう?」「家庭教師とは?」と疑問に思いましたが、広報・PR活動での不明点や困ったことを定例会以外にもチャットでなんでも相談できた点がよかったです。
その経験から、今は自分で判断ができるようになり、自走に繋がっています。

着実に広報活動を展開する中、新型コロナウイルスが感染拡大。
社会の情報ニーズに合わせ、コロナ下の“人流”情報をスピーディに発信。


小尾さま)
新型コロナウイルスの感染拡大で2020年2月頃から、コロナ関連の報道が急に増えてきました。
そんな中、人々の流れを取り上げはじめたニュースを見て自社の位置情報データをもとにした「最新人流情報」をリアルタイムに発信することは社会的意義があると考え、トップダウンで、経営陣やエンジニアを巻き込み社内一丸となってPR計画を実行に移しました。
 
まず、コロナが国内で広がり始めた2020年、2月初旬と、コロナ前の2019年12月との人流を比較した調査報告第1弾リリースを2020年3月に発表し、その後、緊急事態宣言前後の人流を、社会性を意識した様々な切り口で解析し、調査報告リリースとして発表しました。
1カ月間で約2〜3本のペースで情報発信を積極化しました。
秋山さま)
はじめに新聞各紙に掲載され、その後テレビからの取材依頼や問い合わせが増えていきました。
ピーク時には1日2〜3件メディアから問い合わせを受けていました。

メディアからのお問い合わせは、記事を書くためのデータ提供をご相談されることが多かったのですが、その際に、どのようなデータが必要なのかを把握するため、記者はどういう記事を書こうとしているのか、丁寧にヒアリングを行うことを心がけていました。
また、シンプルにデータを揃えて提供するだけでなく、メディアからのリクエストに合わせて1件ずつデータ抽出条件などの調整や解析を丁寧に行い、正確かつ的確な情報提供ができるよう心がけていました。

こういった対応は、実際に手間がかかります。
ただ、国の危機的状況において、自社データが報道で引用され世に役立つことは社会的意義があると全社が理解しており、社内が協力してくれたことは大変助かりました。
さらに、日々メディアのリクエストに細かく対応する中で、メディア側の視点を得られたことは大きな成果でした。
「こういったテーマに関心があるのか」「こういったデータだと使いやすいのか」という気づきを得たことで、広報・PRの企画力が高まり、次回の発信テーマをスムーズに決めることができ、さらに情報発信が積極化するという、理想的なPRサイクルが回りだしたと感じています。

小尾さま)
システムからデータを取得し、解析して、的確にメディア関係者に提供することは、広報の能力の他に、データ活用の専門的な能力も必要としますが、秋山さんがこの能力を発揮していたことが、大きく成果につながっていると思います。
報道されることで、問い合わせ数や自社ウェブサイトへのアクセス数は増加し、認知拡大に繋がりました。
また、位置情報活用についてアライアンスの問い合わせもいただくようになりました。

DX化の推進も後押しに「ロケーションテック」を加速。
世の中に役立つ情報の発信や社会貢献を目指す


小尾さま)
2020年7月には自社初となる記者発表会をオンライン開催しました。
発表会では、クロスロケーションズのこれまでの活動や今後の事業戦略の発表に加え、マーケティングやヘルスケア、スマートシティなど様々な領域で位置情報を活用する「ロケーションテック」についての解説と、国内外の最新事例紹介、カオスマップの発表を行いました。 「ロケーションテック」という言葉は、業界啓発を目的に私たちが考案したもので、企業のDX化や社会貢献のために今後広めていこうと考えています。

「ロケーションテック」とは(2020年10月開催・シプードオンラインPRセミナーより)

秋山さま)
コロナ禍での“人流”情報提供の際にメディア関係者との関係づくりを丁寧に行ったこともあり、大手新聞社やテレビ局の記者など17名が参加し、発表会は無事成功しました。
掲載いただいた記事の内容は、クロスロケーションズの今後の取り組みや事業にフォーカスしたものも多く、「ロケーションテック」の第一想起につながっていると思います。

ロケーションテックカオスマップ

小尾さま)
政府の後押しもあり、ビッグデータ・AI・DXなど様々な分野でデータの見える化は加速しています。
これは、世の中がより良くなっていく動きだと思っています。
位置情報ビッグデータも、ロケーションテックをベースにし、データにプラスアルファして世の中に役立つ情報として発信していきたいと考えています。
また、現在クロスロケーションズでは、「予報や予測」といった未来の情報は、AIでなく人間がデータを元に予測して算出しています。
この部分もAIで実現させるために、「気象」情報や「買い物」情報などを位置情報と掛け合わせることで、在庫数や交通量の予測につなげ、在庫調整や輸送手段の無駄を省き、社会貢献となるようなサービスも構想しています。

クロスロケーションズ株式会社 代表取締役 小尾 一介さま /シニアマーケティングマネージャー 秋山 友希さま

クロスロケーションズ株式会社
https://www.x-locations.com/
本社:
東京都渋谷区恵比寿南1丁目2-9小林ビル6階
事業内容:
・位置情報ビッグデータ解析エンジン「 Location Engine™️ 」の開発
・ ビジネス活用クラウド型プラットフォーム 「Location AI Platform™」 の開発・提供
広報体制:担当者1名(マーケティングマネージャーとして、広報・PRを兼務)  

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