株式会社ネットプロテクションズ
テクノロジーを活用して新しい信用を創造する「Credit Tech(クレジットテック)」のパイオニア企業。2002年に日本で初めて未回収リスク保証型の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を開始。2018年よりQRコード決済にも対応し、実店舗でのスマホ後払いも推進している。現在、累計利用件数は1億8,000万件超。蓄積してきたビッグデータを活用するクレジットテック領域でのサービスも展開予定。
Credit Tech企業の雄、ネットプロテクションズによる広報・PR戦略から社内啓発や実行まで
株式会社ネットプロテクションズ マーケティンググループ 長谷川 智之さま、及川 航大さま
株式会社ネットプロテクションズ マーケティンググループ 長谷川 智之さま、及川 航大さま
プロモーションに限界を感じ、広報組織を発足したものの苦戦していた三年前
当社は、2002年より日本で初めて後払い決済サービスの提供を開始した会社です。パイオニア企業ということもあり、EC事業者を中心にある程度の認知度はあったものの、2012年頃から競合も増加してきていたなかで、EC業界に閉じない幅広い層に認知してもらうことにより、他社に負けないブランド力の向上を目指したいと考えるようになりました。また、サービス成長においてもプロモーションだけでは費用対効果が出づらくなっていたため、認知度向上とリード獲得を目的とした広報活動の積極的な展開をめざし、2017年4月に広報組織を発足しました。
まずは、メディアとのネットワークに強みを持つ外部パートナーと広報活動を開始し、同年6月に第一弾として、自社サービス「atone」の記者発表会を開催しました。メディアからの注目を集めることはできたものの、自分たちが主催社にも関わらず、やり方の正解が分からないため、パートナー任せになってしまった部分も多く、成果に対して再現性が無いと感じたのが正直なところです。もっと自分たちで積極的に広報活動を企画し、主導できるよう、セカンドパートナーを探していたところ、たまたまシプードの広報セミナーに参加し、自社に知見がためられる広報家庭教師サービスに興味を持ちました。
まずは、メディアとのネットワークに強みを持つ外部パートナーと広報活動を開始し、同年6月に第一弾として、自社サービス「atone」の記者発表会を開催しました。メディアからの注目を集めることはできたものの、自分たちが主催社にも関わらず、やり方の正解が分からないため、パートナー任せになってしまった部分も多く、成果に対して再現性が無いと感じたのが正直なところです。もっと自分たちで積極的に広報活動を企画し、主導できるよう、セカンドパートナーを探していたところ、たまたまシプードの広報セミナーに参加し、自社に知見がためられる広報家庭教師サービスに興味を持ちました。
シプードは戦略づくりの味方、立ち上げ期になくてはならない存在
シプードは、広報組織を立ち上げるもしくはこれから強化していくという企業にぴったりだと思います。私たちにとって、広報の戦略立案に関する考え方を学べたことが、一番の資産でした。広報の基礎が分かっていないときは、事業部から新しい動きの相談があっても、何を軸に考えて良いかすら分からず、ただただ伝書鳩のようにプレスリリースを出していました。しかしシプードの支援後は、ただ情報を発信するだけでなく、社会との接続となるよう戦略的に物語を生み出すことが少しづつできるようになりました。
特にありがたかったのは、シプードのアドバイスにより、受け手が興味を持つ言葉で伝えることの大切さを痛感できたことです。これは未経験者には難しい領域だと思いますが、プレスリリースの構成段階から、「社会性」や「新規性」の視点でどんな言葉を選び、読み手が理解しやすいためには、どんなストーリーで伝えるべきかを一緒に練っていくことで、毎回プレスリリース内容のブラッシュアップを図りました。
さらに、これまでシプードが支援してきた、業種もステージも様々な100社以上のスタートアップや大手企業の成功事例を参考にできるため、自社のケースに応用しやすかったのも良かったですね。家庭教師という意味で言えば、まさに「過去問」の宝庫というか(笑)。他社事例と比較して、私たちの場合であればどの広報施策が適切なのか、どんな情報が揃えば良いのか、目的と手段を体系立てて整理してもらえることで、自社にノウハウがためられたことが貴重でした。スタートアップだと人材の流動性が高いため、極論、誰でも広報ができる状態にもっていけることが理想であり、自社にノウハウをため自走できる広報組織を確立することが大切だと信じています。
特にありがたかったのは、シプードのアドバイスにより、受け手が興味を持つ言葉で伝えることの大切さを痛感できたことです。これは未経験者には難しい領域だと思いますが、プレスリリースの構成段階から、「社会性」や「新規性」の視点でどんな言葉を選び、読み手が理解しやすいためには、どんなストーリーで伝えるべきかを一緒に練っていくことで、毎回プレスリリース内容のブラッシュアップを図りました。
さらに、これまでシプードが支援してきた、業種もステージも様々な100社以上のスタートアップや大手企業の成功事例を参考にできるため、自社のケースに応用しやすかったのも良かったですね。家庭教師という意味で言えば、まさに「過去問」の宝庫というか(笑)。他社事例と比較して、私たちの場合であればどの広報施策が適切なのか、どんな情報が揃えば良いのか、目的と手段を体系立てて整理してもらえることで、自社にノウハウがためられたことが貴重でした。スタートアップだと人材の流動性が高いため、極論、誰でも広報ができる状態にもっていけることが理想であり、自社にノウハウをため自走できる広報組織を確立することが大切だと信じています。
地道な広報活動によって、記者向け勉強会の参加者が20名を超えるまでに
具体的にシプードと着手したことで特に初期段階で効果的だった施策が2つあります。1つ目は、広報活動の基本である「情報収集の仕組み構築」のため、社内の営業担当者向けの広報・PR研修を行ったことです。「広報・PRとは」「広告との違い」「成功事例の解説」などを通して、どういった情報が広報・PR向きなのか、広報に相談するとどんなことが期待できるのかといったことへの理解が進み、結果、事業部から広報へ積極的に情報を共有する風土ができ、情報が集まりやすい仕組みができました。
2つ目は、サービスの認知度向上と業界啓発のため、テクノロジーを用いて信用をより精緻化する「Credit Tech(クレジットテック)」*という概念を一緒に創出し、社会に打ち出す広報活動を展開したことです。「Credit Tech」は、メディアが注目する領域と、生活者が求めている社会トレンド、そしてネットプロテクンションズが打ち出していきたいメッセージが詰まっている概念で、この言葉を世の中に浸透させていくために、「Credit Tech」に関する情報開発を行い、調査リリースやニュースレター、そして記者向け勉強会といった幅広い手法をとって業界啓発に取り組んでいきました。
これまではプレスリリースしか打ち手を知らなかったのですが、こういうときは「ニュースレター」という手法の方が効果的だという新たな手法のアドバイスから、記者にはどういった流れで案内していくのが良いかといったことまで細かく指導を受けることで、自分のものにしていくことができました。地道な広報施策を続けることで、大手企業と並んで紹介されることも増え、メディアからの問い合わせ頻度が上がっていることを実感しています。
そして広報組織を立ち上げてから2年目となった春、Credit Techに関する記者向け勉強会を開催したところ、20名以上の記者が参加し、これまで地道に広報活動を続けてきた結果、徐々に記者の関心を高められていることを確信しています。
2つ目は、サービスの認知度向上と業界啓発のため、テクノロジーを用いて信用をより精緻化する「Credit Tech(クレジットテック)」*という概念を一緒に創出し、社会に打ち出す広報活動を展開したことです。「Credit Tech」は、メディアが注目する領域と、生活者が求めている社会トレンド、そしてネットプロテクンションズが打ち出していきたいメッセージが詰まっている概念で、この言葉を世の中に浸透させていくために、「Credit Tech」に関する情報開発を行い、調査リリースやニュースレター、そして記者向け勉強会といった幅広い手法をとって業界啓発に取り組んでいきました。
これまではプレスリリースしか打ち手を知らなかったのですが、こういうときは「ニュースレター」という手法の方が効果的だという新たな手法のアドバイスから、記者にはどういった流れで案内していくのが良いかといったことまで細かく指導を受けることで、自分のものにしていくことができました。地道な広報施策を続けることで、大手企業と並んで紹介されることも増え、メディアからの問い合わせ頻度が上がっていることを実感しています。
そして広報組織を立ち上げてから2年目となった春、Credit Techに関する記者向け勉強会を開催したところ、20名以上の記者が参加し、これまで地道に広報活動を続けてきた結果、徐々に記者の関心を高められていることを確信しています。
「良いサービスを作ればそれで終わり」ではなく、「どう伝えるか」までが重要だと気づく
広報は、会社経営そのもので、会社に関わる全ての人を”情報”という手段を活用して幸せにするという、非常にスケールの大きな仕事だと感じています。広報に関わる前は、「良いものをつくれば売れるでしょ、見せ方で得しようとするな!」と思っていましたが、広報活動を自分たちで進め、反響を体感することで、情報を受け取る相手の立場に立つ必要があるという考えに変わりました。
今は、「良いプロダクトをつくった後、どう伝えるか」までをやりきることが、プロダクトを作った人の責任だと考えています。そのためにも、広報がその潤滑油となるべきだと思っています。
今は、「良いプロダクトをつくった後、どう伝えるか」までをやりきることが、プロダクトを作った人の責任だと考えています。そのためにも、広報がその潤滑油となるべきだと思っています。
広報を理解している社員は強い、目指すは全員広報
今後は、シプードから学んだことを、広報組織以外の社員全員へもっと浸透させていきたいと考えています。広報立ち上げ期に行った社内の営業担当者向けの広報・PR研修では、セミナー参加者の意識がぐっと変わったことが印象的でした。セミナーの後、広報から情報を探しに行かなくても、営業部から自発的に案件の相談がくるようになり、自然と広報に情報が集まってくる仕組みができました。
経営層だけでなく事業部の社員にも広報を理解してもらったことで、ニュース性の高い情報が集まりやすく、その後のスムーズな広報組織立ち上げと、積極的な攻めの広報・PR活動につながったと感じています。
また広報・PR活動において大事にしていることは、一方向ではなく、双方向ということです。社内に対しても、広報部から一方的な発信にならないよう、記者からの反響などをこまめに経営層や事業部へフィードバックすることで、社内の関心を高めて、うまく連携をとるように工夫しています。
良い連携をもっと増やすため、次に目指すは”全員広報”です。
* Credit Techとは
テクノロジーを用いて、信用情報を新たに創造することで、信用をより精緻化するビジネス領域のこと。ネットプロテクションズはその領域のパイオニア企業として、あらゆる商取引を円滑にすることを目指す。
経営層だけでなく事業部の社員にも広報を理解してもらったことで、ニュース性の高い情報が集まりやすく、その後のスムーズな広報組織立ち上げと、積極的な攻めの広報・PR活動につながったと感じています。
また広報・PR活動において大事にしていることは、一方向ではなく、双方向ということです。社内に対しても、広報部から一方的な発信にならないよう、記者からの反響などをこまめに経営層や事業部へフィードバックすることで、社内の関心を高めて、うまく連携をとるように工夫しています。
良い連携をもっと増やすため、次に目指すは”全員広報”です。
* Credit Techとは
テクノロジーを用いて、信用情報を新たに創造することで、信用をより精緻化するビジネス領域のこと。ネットプロテクションズはその領域のパイオニア企業として、あらゆる商取引を円滑にすることを目指す。
株式会社ネットプロテクションズ
https://corp.netprotections.com/
本社:
東京都千代田区麹町4丁目2-6 住友不動産麹町ファーストビル 5階
事業内容:
- 後払い決済サービス「NP後払い」の運営
- 企業間決済サービス「NP掛け払い」の運営
- 訪問サービス向け後払い決済サービス「NP後払いair」の運営
- 新しいカードレス決済「atone(アトネ)」の運営
- 台湾 スマホ後払い決済「AFTEE(アフティー)」の運営
- ポイントプログラムの運営